ここ数年、もう無理だなとか、もういいかなとかふと手を放したくなることが増えた。行動に至ることはないと思っているけれど、そういう気持ちを抱えて表情を変えずに日常に向き合うのはなかなか疲れる。去年の夏、家から少し離れた図書館に編み物の本を借りに行って、少し暗く冷房の効いた図書館から全部が白く光っていてじりじりと焼けるような外に出た時、自転車で坂を下っていく制服の女の子2人を見て、これ以上はないなとそこでストップしたくなった。あの感覚の、言いようのない興奮と絶望は割とそのままの形で今も残っている。
おとといの夜に台湾から帰ってきて、写真を見返しては戻りたーいと言いながら仕事を再開している。合間に、そろそろ長野にも行きたくてずっと泊まってみたいと思っている長期滞在者向け民泊のサイトを久しぶりに開いた。そういうことをしている時は、排出も消化もできないしんどさがどこかに身をこごめてくれる。こうやって息苦しさを希釈する方法もあるんだよなと思う。息のしやすい場所を見つけるいきのばしかたがある。