いつもすごい速さで

春一番が吹くと、あとを追うように連日ぬるくて強い風が吹く。はじめのうちは地球の自転に吹きさらされる自分たちを想像して少しわくわくするけれど、一日中 戸や窓がガタガタ鳴っているのを聞いていると、気持ちがけばだつ感じがする。

この前もらったばかりのラナンキュラスの茎がぶよぶよになって溶けていた。3パックまとめ売りされていたいちごの1パックが丸ごとカビだらけになっていた(2パックはジャムにしたので無事)。春は新芽が顔を出したり、蕾が膨らんで花をつけるから始まりの季節というイメージがあるけれど、いろんな生きものがすごいスピードで腐っていく。冬のパキパキとした渇きが春に潤され、温められて腐る。コンクリートを割って根を伸ばす木のような、命の力を思う。 春に感じる気おくれや焦り、風に少しむっとする気持ちの何割かは、そのスピードに対するものなのかもしれない。

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