人ってさ

範宙遊泳『バナナの花は食べられる』2023年8月5日(土) 18時〜の回。初演を配信で観て、戯曲は未読だった。結構忘れているのもあってか、画面で観ていためのが次々と上から重ね貼りされる。

マッチングアプリを介して出会う男ふたり。ことばを分厚い鱗のように固めていって、でもその合間から顔を出すシンプルな言葉に息を吸い込む。人を救いたい。そうだ、このお芝居を観て、人に優しくありたいと はっきりと思うようになったんだ。すぐに忘れてしまうな。

「悪者を見つけて救う」そう言って探偵のようなことを始める「俺ら」。見つけた「悪人」は、ある人が見たら狂乱状態に陥って逃げ出す人物。その実 正体も声を失って機械の声で「俺 必要?」と問いかける人物。悪人なのかな。恋も作為も善意も悪意もいのちも人との間にあって、だからこそ人って捨てたもんじゃないよなと思わされる場面がどん、と提示されて、泣いた。大袈裟でシュールでコミカルなのに、人の優しさに溢れてる。そうだ、こうありたいし、この優しさにたくさん救われた覚えがある。改めて知れてよかった、とへとへとになって帰った。

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